〔山上宗二記、茶湯者覚悟十躰〕
常の茶の湯なりとも、
路地へ入るより出るまで、一期に一度の会のように亭主を
敬畏すべし、世間雑談、無用也。
〔茶湯一会集〕
抑、茶湯の交会は、一期一会といひて、たとへハ幾度おなじ主客交会するとも、
今日の会にふたゝひかへらさる事を思へハ、実に我一世一度の会也、去るニより、主人ハ万事ニ心を配り、
聊も
麁末のなきよう深切実意を尽くし、客ニも此会ニまた逢ひかたき事を
弁へ、亭主の趣向、何壱つもおろかならぬを感心し、実意を以て交るへき也、
是を一期一会といふ。