臘月扇子
臘月の扇子
『景徳伝灯録』、『虚堂録』、『大慧録』他
〔景徳伝灯録、巻十七、雲居道膺禅師〕
體得底人、心如臘月扇、口邊直得醭出。不是汝彊爲、任運如此。
体得する底の人は、心、臘月の扇の如く、口辺に直に得たり、醭出ずることを。是れ汝彊いて為すにあらず、任運に此の如し。
- 臘月 … 陰暦十二月の別称。
- 醭 … 白いかび。
- 『禅語字彙』には「臘月は十二月の義。寒中の扇子で、誰も相手になる者はないの意。また無用の義にいふことあり」とある。【臘月扇子】
- 『句雙葛藤鈔』には「無用処ト云心ナリ」とある。【臘月扇子】