道歌:な行
な | に | ぬ | ね | の |
【な】
- 内緒よと 聞いた内緒は 内緒よと 内緒にあらぬ 内緒とぞなる(曲肱楽人)
- 長生きは ただ働くに しくはなし 流るる水の 腐らぬを見よ(やしなひ草)
- 為せば成る 為さねば成らぬ 何ごとも 成らぬは人の 為さぬなりけり(上杉鷹山)
- 為せば成る 為さねば成らぬ 成るものを 成らぬというは 為さぬ故なり(手島 堵庵)
- 夏の夜の 夢路はかなき 跡の名を 雲居にあげよ 山ほととぎす(柴田勝家)
- 何ごとの おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる(西行)
- 何ごとも 今日の楽しみ 過ぎぬれば 明日は必ず 苦しみとなる
- 何ごとも 満つれば欠くる 世の中の 月をわが身の 慎みにせよ
- 何ごとも 目に見たことを 本とせよ 聞きぬることは 変わる世の中
- 何ごとも われ知り顔の 口たたき 詰めたる樽は 鳴らぬものかな
- 何見ても 何を聞いても ありがたや このみ仏の あらん限りは(西行)
- 南無釈迦じゃ 娑婆じゃ地獄じゃ 苦じゃ楽じゃ どうじゃこうじゃと いうが愚かじゃ(一休宗純)
- 習いつつ 見てこそ習え 習わずに よし悪し言うは 愚かなりけり
- 成るように 成ろうと言うは 捨て言葉 ただ為すように 成ると思えや
- 馴れ慣れて いかに親しき 仲なりと 心にふだん 礼を忘るな
【に】
- 憎むとも 憎み返すな いつまでも 憎み憎まれ 果てしなければ
- 憎むとも 憎み返すな 憎まれて 憎み憎まれ 果てしなければ
- 人間は 耳が二つに 口一つ 多くを聞いて 少し言うため
【ぬ】
- 主だにも 心まかせに あらなくに 使うる者を いかに責めけん
- 盗人を とらえて打つは 己が身の 報いを知らぬ 人の愚かよ
【ね】
- 願わくば 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃(西行『山家集』『続古今和歌集』)
- 寝覚めにも うとくの道を 思案せよ 徒ごとを 案ずべからず
- 寝て待てど 暮らせどさらに 何ごとも なきこそ人の 果報なりけれ(蜀山人)
【の】
- 喉元が 過ぎて熱さを 忘れては 恩を恩とも 知らぬ世の中
- 法の道 あとなきもとの 山なれば 松はみどりに 花は白露(正徹)
あ行 | か行 | さ行 |
た行 | な行 | は行 |
ま行 | や行 | ら行 |
わ |