道歌:わ
- 若いとて 末を遥かに 思うなよ 無常の風は 時を嫌わじ
- 若きとき 学ばぬ悔いを 嚙みしめる 奥歯なきまで 身は老いにけり
- わがためを 為すはわが身の ためならず 人のためこそ わがためとなれ
- わが身だに わがままならぬ 世の中に 思うままには ならぬ世の中
- わが宿に 養いおける 犬だにも うち罵りて 責めじとぞ思う
- わが家は 青天井に 地のむしろ 月日を明かり 風の手ぼうき(松翁道話)
- われとわが 心折々省みよ 知らず知らずも 迷うことあり
- われにある 宝を知らぬ 愚かさに 世界の物を 欲しがりぞする(松翁道話)
- われのみを 偉しというは 知らぬ前 知りての後は いとも恥ずかし
- われ人に 恵みしことは 忘れても 人の恵みは 永く忘るな
- われひとり 努め働け 朋輩の あちらこちらと けづり合わずに
あ行 | か行 | さ行 |
た行 | な行 | は行 |
ま行 | や行 | ら行 |
わ |