髑髏裏眼睛
髑髏裏の眼睛
『碧巌録』第二則
如何是道。嚴云、枯木裏龍吟。僧云、如何是道中人。嚴云、髑髏裏眼睛。
如何なるか是れ道。厳云く、枯木裏の龍吟。僧云く、如何なるか是れ道中の人。厳云く、髑髏裏の眼睛。
- 眼睛 … 目玉。
- 髑髏 … 『新版 禅学大辞典』には、「死人の頭蓋骨。転じて、(1)人間の情識分別を離れたさま。また、喪身失命のさまのたとえ。(2)悟境に滞着する死漢をいう」とある。ここでは(1)の意。
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「枯れ切ったされこうべのギロリとして眼玉。それこそが真実を見てとる」とある。【髑髏裏眼睛】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「情識滅盡しての作用。靜中の動、死中の活」とある。【枯木裏龍吟髑髏裏眼睛】
- 『禅語字彙』には、「靜中の動、死中の活をいふ」とある。【枯木裏龍吟髑髏裏眼睛】
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