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碧潭清皎潔

碧潭清皎潔

碧潭へきたんきよくして皎潔こうけつたり

『寒山詩』
吾心似秋月
こころ秋月しゅうげつたり
碧潭清皎潔
碧潭へきたんきよくして皎潔こうけつたり
無物堪比倫
ものりんえたるは
教我如何説
われをして如何いかんかしめん
  • 碧潭 … 水が深く青緑色に見えるふち。
  • 皎潔 … 白く清らかなようす。
  • 吾心似秋月 碧潭澄皎潔 … 入谷仙介/松村昻『禅の語録 13 寒山詩』〔五〕は、「私の心は秋の月がエメラルド色の深淵に照り映えて、清らかにもけざやかに輝くにさも似ている」と訳している。
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「わが心は、澄みきった碧潭に皎皎と冴えている秋の月そのものだ」とある。【吾心似秋月、碧潭澄皎潔】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「吾が心性は秋の明月の如く、碧潭の清澄皎潔さそのままだ」とある。【吾心似秋月碧潭澄皎潔】
  • 『禅語字彙』には、「吾が心は秋月の曇りなきが如く、碧潭の潔きが如しの意」とある。【吾心似秋月碧潭澄皎潔】
  • 芳賀幸四郎『新版一行物』には、「……私たちは、皎潔たること秋月にも似た仏性を本当によく把得しているであろうか。また、この仏性の月を五欲煩悩の雲で曇らせていないであろうか。私たちの心がいつも秋月の如く清く、碧潭のように澄みきっているであろうか」とある。【吾心似秋月 碧潭澄皎潔】
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