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江上数峰青

江上数峰青

こうじょう数峰すうほうあお

錢起「省試湘霊鼓瑟」
曲終人不見、江上數峰青
きょくわりてひとえず、こうじょう数峰すうほうあおし。
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「曲が終ったとたんに、その演奏者の影はなく、川のほとりの青い山々が見えるのみ」とある。【曲終人不見、江上数峰青】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「境ばかりで人影がない。静寂なる境界」とある。【曲終人不見江上數峰青】
  • 『禅語字彙』には、「歌曲終り人は散じて、唯山々の青きを見る」とある。【曲終人不見江上數峰青】
  • 芳賀幸四郎『新版一行物』には、「……句の一通りの意味は『つい先ほどまで楽曲の音が夜空に響いていたが、その曲も終り、人びともみな散ってしまい、もはや人影一つない。ただ、悠々と流れる大河のかなたに、いくつかの山やまが青黒く望まれるだけである』ということで、盆踊りの終えたあとのシーンとした夜更けの農村風景が目に浮かんでくる。(中略)禅者がこの句を珍重するのは、これが『臨済のりょうけん』の一つの『奪人だつにんだっきょう』を教理的に説明するのに恰好だからである。すなわち『曲終えて人見えず』が『奪人』に通じ、『江上数峰青し』が『不奪境』に通ずると解釈し、全体として『奪人不奪境』のじゃくとしておもしろいからなのである」とある。【曲終人不見 江上数峰青】
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