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此夜一輪滿

此夜一輪滿

此(こ)の夜(よ)一輪(いちりん)満(み)てり

『嘉泰普灯録』、『虚(き)堂(どう)録(ろく)』他
〔嘉泰普灯録、巻十二、霊隠恵淳禅師〕
獨露乾坤、光呑萬象、普天匝地、耀古騰今。且道、是箇甚麼。良久曰、此夜一輪滿、清光何處無。
独(ひと)り乾坤(けんこん)に露(あら)われ、光(ひかり)万(ばん)象(しょう)を呑(の)み、普(ふ)天(てん)匝(そう)地(ち)、古(いにしえ)に耀(かがや)き今(いま)に騰(あ)がる。且(しばら)く道(い)え、是(こ)れ箇(こ)の甚麼(なん)ぞ。良久(りょうきゅう)して曰(いわ)く、「此(こ)の夜(よ)一輪(いちりん)満(み)てり、清光(せいこう)何(いず)れの処(ところ)にか無(な)からん」。
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「この夜一輪の明月がまどかに、清浄な光りの行きわたらぬところとてない」とある。【此夜一輪満、清光何処無】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「滿月に托して、眞如の靈光到らざる處なしと示す」とある。【此夜一輪滿清光何處無】
  • 『禅語字彙』には、「滿月に托して、佛性の普遍なるをいふ」とある。【此夜一輪滿清光何處無】
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