無作妙用
無作の妙用
『碧巌録』第六十二則
垂示云、以無師智、發無作妙用、以無縁慈、作不請勝友。
垂示に云く、無師の智を以て、無作の妙用を発し、無縁の慈を以て、不請の勝友と作る。
- 無師智 … 師なくして自然に証得する智慧。
- 無縁慈 … 無縁慈悲とも。縁のあるなしに関わらず慈悲を施すこと。平等無差別の慈悲。
- 不請勝友 … 求められていなくても、自分から進んですぐれた友となること。
- 『新版 禅学大辞典』には、「情識分別をまじえない佛法のはたらき。心に願求なく一切の作業に所作のない、一切の私心のない天真の活動をいう」とある。【無作妙用】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「忘我の行爲が自ら妙理に合するをいう」とある。【無作妙用】
- 『禅語字彙』には、「自己を忘じて何等求むる處なき作用をいふ。即ち分別造作に渉らずして事の自然に行はれ、しかも自ら佛法に妙合する作用なる故に無作妙用といふ也」とある。【無作妙用】
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関連リンク
- 碧巌録(ウィキペディア)
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