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泉聲中夜後

泉聲中夜後

泉声せんせいちゅうのち

どうろく』巻三
僧曰、泉聲中夜後、山色夕陽時。答曰、錯認定盤星。僧禮拜。
そういわく、「泉声せんせいちゅうのちさんしょく夕陽せきようとき」。こたえていわく、「あやまってじょうばんじょうみとむ」。そう礼拝らいはいす。
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「水の音は真夜中を過ぎたころが、山の眺めは夕陽のときが最も佳い」とある。【泉声中夜後、山色夕陽時】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「中夜の泉聲、夕陽の山色は最も好い。その上が悟りの妙處」とある。【泉聲中夜後山色夕陽時】
  • 『禅語字彙』には、「山色は、夕陽に映じたる時が最も美はしく、泉聲は、深夜に最も冱へ響くの意。只山と成て働け、水となつて交はれ」とある。【山色夕陽時泉聲中夜後】
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