深雲古寺鐘

深雲（しんうん）古寺（こじ）の鐘（かね）

『蕉（しょう）堅稿（けんこう）』

流水寒山路

流（りゅう）水（すい）　寒山（かんざん）の路（みち）

深雲古寺鐘

深雲（しんうん）　古寺（こじ）の鐘（かね）

蕉堅稿 … 絶海中津（1334～1405）著。『五山文学全集』第二巻所収。
深雲古寺鐘 … 「真寂竹庵和尚に呈す」（呈眞寂竹菴和尚）の中の一節。
柴山全慶編『禅林句集』には、「山中幽深の妙趣。現實がそのまま悟りの妙」とある。【流水寒山路深雲古寺鐘】
『禅語字彙』には、「山寺の景なり」とある。【流水寒山路深雲曉寺鐘】
沖本克己／竹貫元勝著『これで大丈夫禅語百科』には、「……谷川に沿って延びる人気のない寒々とした小道。そこを歩いていると、深く立ちこめた雲の彼方から古寺の鐘の音が響いてくる情景」とある。【流水寒山路】

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