溪深杓柄長
渓深うして杓柄長し
『嘉泰普灯録』、『虚堂録』他
〔嘉泰普灯録、巻二十六〕
如何是祖師西來意。曰、溪深杓柄長。
如何是祖師西來意。曰、溪深杓柄長。
「如何なるか是れ祖師西来意」。曰く、「渓深うして杓柄長し」。
- 祖師西来意 … 達磨大師がインドからシナにやって来た目的。禅の真髄を指す。
 - 『新版 禅学大辞典』には、「谷が深かければ、その水を汲む杓の柄も自ら長い。長いものには長く、短いものには短く、毫も分別を用いない自然無作のはたらきをいう。臨機応変の妙用。水高くして舟高し、というごとし」とある。【溪深杓柄長】
 - 柴山全慶編『禅林句集』には、「溪が深ければ水を汲む杓の柄も長くしなければならぬ。機を見て變に應ずる意」とある。【溪深杓柄長】
 - 『禅語字彙』には、「谷が深かければ、水を汲む杓柄も長い。機の大小に依りて、接得の手段も又違ふの意」とある。【溪深杓柄長】
 
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関連リンク
- 禅林句集(国立国会図書館デジタルコレクション)
 
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