有月落波心
月の波心に落つる有り
『五家正宗賛』、『嘉泰普灯録』他
〔五灯会元、巻十二、翠巌可真禅師〕
明遽問、如何是佛法大意。師曰、無雲生嶺上、有月落波心。
明遽問、如何是佛法大意。師曰、無雲生嶺上、有月落波心。
明、遽に問う、「如何なるか是れ仏法の大意」。師曰く、「雲の嶺上に生ずる無ければ、月の波心に落つる有り」。
- 嶺上 … みねの上。
- 波心 … 波の真ん中。川の中央部。
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「煩惱の雲無ければ眞如の月常に明朗なり。いずれもそのまま悟りの妙景」とある。【無雲生嶺上有月落波心】
- 『禅語字彙』には、「煩惱の雲なければ、眞如の月常に明かなり」とある。【無雲生嶺上有月落波心】
- 『句雙葛藤鈔』には「一点ノ曇リナイトキチラリトシタ一月ガ波心マテ落チタ也」とある。【無雲生嶺上有月落波心】
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関連リンク
- 禅林句集(国立国会図書館デジタルコレクション)
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