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萬象之中獨露身

萬象之中獨露身

ばんしょうちゅうどくしん

『景徳伝灯録』他
〔景徳伝灯録、巻十八、長慶慧稜禅師〕
萬象之中獨露身
ばんしょうちゅうどくしん
唯人自肯乃方親
ひとみずかうけがってすなわまさした
昔時謬向途中覓
昔時そのかみ あやまってちゅうむかってもと
今日看如火裏氷
今日こんにち れば火裏かりこおりごと
  • 万象之中独露身 … 「ばんしょうなかひとあらわにす」とも訓読できる。
  • 今日看如火裏氷 … 『とうげん』等では「今日看火裏氷」に作る。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「森羅万象の中における独尊の身。各自の本来人をいう。天上天下唯我独尊と同じ」とある。【萬象之中獨露身】
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「一切現象のなかに今や堂々と顕現した我が一身」とある。【万象之中独露身】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「天眞の獨尊佛、これ何人ぞ」とある。【萬象之中獨露身】
  • 『禅語字彙』には、「獨露身は、物々皆一々眞實なりの意。即ち山は山で獨露身、川は川で獨露身何れも皆他を犯さずして、一々に眞實なりの意」とある。【萬象之中獨露身】
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