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忘筌

忘筌

忘筌ぼうせん

『荘子』外物
筌者所以在魚、得魚而忘筌。蹄者所以在兔、得兔而忘蹄。言者所以在意、得意而忘言。吾安得夫忘言之人、而與之言哉。
せんうお所以ゆえんうおせんわする。ていうさぎ所以ゆえんうさぎていわする。げん所以ゆえんげんわする。われいずくにか忘言ぼうげんひとて、これともわんや。
  • 筌 … 竹を編んで作った魚を捕らえる道具。うえ。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「魚を得てしまえば、道具のやなは無用であること。目的を得れば手段は不要であることのたとえ」とある。【得魚忘筌】
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「魚をとらえてしまえばうけのことは忘れてしまい、兎をとらえてしまえばわなのことは忘れてしまう。目的を達してしまえば、手段方便のことは忘れてしまうものだ」とある。【得魚忘筌、得兎忘蹄】
  • 『禅語字彙』には、「筌は魚を捕る『やな』也。文字言句の意。魚を得て筌を忘るゝ如く、悟れば文字言句の要なきを喩へいふ」とある。【得魚忘筌】
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