大唐打鼓新羅舞
大唐に鼓を打てば新羅に舞う
『碧巌録』第二十四則
磨云、來日臺山大會齋。和尚還去麼。(箭不虚發。大唐打鼓新羅舞。放去太速、收來太遲。)
磨云く、来日、台山に大会斎あり、和尚、還って去く麼。(箭虚に発せず、大唐に鼓を打てば新羅に舞う。放去は太だ速やかに、収来は太だ遅し。)
- 『新版 禅学大辞典』には、「唐で鼓を打てば新羅でそれに和して舞をまうということ。転じて、知音と知音とは千里の遠きにあっても、その距離を越えてあい通ずること。また自他遠近の相を滅すると、万物と同道唱和することができること。南山打鼓、北山作舞」とある。【大唐打鼓新羅舞】
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「大唐の都に居る者が太鼓を打ち鳴らすと、地の果てに居る者が舞い踊る。阿吽の呼吸で交される応酬の見事さをいう」とある。【大唐打鼓新羅舞】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「無心にして打ち無心にして舞う。悟りの上に遠近なし」とある。【大唐打皷新羅舞】
- 『禅語字彙』には、「こちらで囃せば、向うで踊る意。知音同士に遠近の距離なきをいふ」とある。【大唐打鼓新羅舞】
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