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日出乾坤輝

日出乾坤輝

でて乾坤けんこんかがや

『古尊宿語録』
恁麼則日出乾坤耀、雲收山岳靑。
いんならばすなわでて乾坤けんこん耀かがやき、くもおさまりて山岳さんがくあおし。
  • 乾坤 … 天と地。
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「自然法爾の相。乾坤は天地」とある。【日出乾坤輝】
  • 『禅語字彙』には、「現成底なり。朝晴れの快活さをいふ」とある。【日出乾坤輝雲收山岳清】
  • 『句雙葛藤鈔』には「一点ノ迷雲ガナイキラリトシタ」とある。【日出乾坤輝雲收山岳青】
  • 芳賀幸四郎『新版一行物』には、「……朝になって夜が明け太陽が昇ると、万物がその光りをうけていきいきと精彩を放ち、この世界が明るく輝かしくなる、(中略)ここで『日出づ』とは、長い迷いの夜が明けて、悟りの太陽の昇ることである。(中略)換言すれば、悟りの開けたことである。(中略)この『日出づ』を元旦の『初日の出』とみ、この句を『初日の光りさし出でて、四方よもに輝く今朝の空』という昔の新年の歌にとりなして、この一行物を正月の茶席に掛けるのは、もとより結構な趣向である」とある。【日出乾坤輝】
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