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賓主歴然

賓主歴然

賓主ひんじゅ歴然れきねん

『臨済録』上堂
是日、兩堂首座相見、同時下喝。僧問師、還有賓主也無。師云、賓主歴然。師云大衆要會臨濟賓主句、問取堂中二首座、便下座。
りょうどうしゅしょうけんして、どうかつくだす。そうう、賓主ひんじゅりや。いわく、賓主ひんじゅ歴然れきねんたり。は、大衆だいしゅ臨済りんざい賓主ひんじゅせんとほっせば、どうちゅうしゅ問取もんしゅせよ、とって便すなわ下座げざす。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「賓位と主位の対立は歴然分明にして互いに相犯さないことを賓主歴然という。両者は何処までも両者であって、独立の存在であることをいう」とある。【賓主歴然】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「師と弟子と差別明白。客と主と區別はつきり」とある。【賓主歴然】
  • 『禅語字彙』には、「主客優劣歴然として判明し互に相犯さゞること、即ち各其位を守て混亂せざる、不回互の樣子をいふ」とある。【賓主歴然】
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