啐啄同時
啐啄同時
『碧巌録』第七則
法眼禪師、有啐啄同時底機、具啐啄同時底用、方能如此答話。
法眼禅師、啐啄同時底の機有り、啐啄同時底の用を具して、方に能く此くの如く答話す。
- 『新版 禅学大辞典』には、「修行者と師家との機縁が相投合して、寸隙もないこと」とある。【啐啄同時】
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「卵の内からの突っつきと、外からの母雞の突っつきが同時であること」とある。【啐啄同時】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「師家と學人と一如一體の素晴しいはたらき。卵のかえる時、雛が殻の中で啼くを啐といい、その瞬間親鳥が外からつつき破ることを啄という」とある。【啐啄同時】
- 『禅語字彙』には、「卵のかえる時、雛が中から『ツヽク』を啐、親鳥が外から破るを啄といふ。學人の大悟の機の熟したるを見て、師家が悟りの動機を與へるをいふ。啐、字音『サイ』なるも普通『ソツ』又は『ソク』と讀めり」とある。【啐啄之機】
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