>   五十音順   >   は行   >   不風流処也風流
不風流處也風流

不風流處也風流

ふうりゅうならざるところまたふうりゅう

とうげん』他
〔五灯会元、巻十二、慶善普能禅師〕
上堂、拈拄杖曰、未入山僧手中、萬法宛然。既入山僧手中、復有何事。良久曰、有意氣時添意氣、不風流處也風流。卓拄杖一下。
じょうどうしゅじょうねんじていわく、「いま山僧さんそう手中しゅちゅうらざるに、万法まんぽう宛然えんねんたり。すで山僧さんそう手中しゅちゅうって、なんる」。良久りょうきゅうしていわく、「意気いきとき意気いきう、ふうりゅうならざるところまたふうりゅう」。しゅじょうたくすること一下いちげす。
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「徹底した殺風景が実はめでたい風景の現成である。味気ないところが味わい深いところ」とある。【不風流処也風流】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「手荒いのもよいが、手荒くない處にも味がある。勝つも面白く、負けるも亦面白い」とある。【有意氣時添意氣不風流處也風流】
  • 『禅語字彙』には、「不風流のやうだが、その不風流な處に、得も云はれぬ味ひがある」とある。【不風流處也風流】
五十音順
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
月別
一月 二月 三月
四月 五月 六月
七月 八月 九月
十月 十一月 十二月
慶事