
一日不作一日不食
一日作さざれば一日食らわず
『祖堂集』、『五灯会元』他
〔五灯会元、巻第三、百丈懐海禅師〕
師凡作務執勞、必先於衆。主者不忍。密收作具、而請息之。師曰、吾無徳。爭合勞於人。既徧求作具不獲、而亦忘飡。故有一日不作、一日不食之語、流播寰宇矣。
師凡作務執勞、必先於衆。主者不忍。密收作具、而請息之。師曰、吾無徳。爭合勞於人。既徧求作具不獲、而亦忘飡。故有一日不作、一日不食之語、流播寰宇矣。
師、凡そ作務に労を執るに、必ず衆に先んず。主者忍びず。密かに作具を収めて、而して之を息まんことを請う。師曰く、「吾れ徳無し。争でか合に人を労すべき」。既に徧く作具を求むるも獲ず、而して亦た飡を忘ず。故に「一日作さざれば、一日食らわず」の語有って、寰宇に流播す。
- 寰宇 … 天下。世界。
- 『新版 禅学大辞典』には、「空しく佛飯を費やさないこと」とある。【一日不作一日不食】
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「一日はたらなかったら一日食べない」とある。【一日不作、一日不食】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「百丈禪師の有名な語。無爲徒食を戒め行持綿密をすすめる。禪林における作務の眼目。又百丈禪師の大機大用禪を窺う名句」とある。【一日不作一日不食】
- 『禅語字彙』には、「無爲徒食を戒むる、百丈禪師の有名なる語なり」とある。【一日不作一日不食】
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