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獨坐大雄峰

獨坐大雄峰

どく大雄峰だいゆうほう

『碧巌録』第二十六則
擧。僧問百丈、如何是奇特事。丈云、獨坐大雄峰。僧禮拜。丈便打。
す。そう百丈ひゃくじょうう、如何いかなるかとくじょういわく、どく大雄峰だいゆうほうそう礼拝らいはいす。じょう便すなわつ。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「大雄峰は百丈山のこと。独り大雄峰に坐すということで、百丈懐海が自ら百丈山に安住し、独立不羈であることをいったもの。転じて、学人が独立高貴にして安住することをいう」とある。【獨坐大雄峰】
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「大雄峯(百丈山)の主人公であることをいう」とある。【独坐大雄峯】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「大雄峰に獨りドツカと坐つている。獨立獨尊の境界。大雄峰は百丈山のこと」とある。【獨坐大雄峰】
  • 『禅語字彙』には、「百丈禪師が、『如何是奇特事』なる問に答へし語にて、大雄峯は百丈山の別名なり。己れ(百丈)は此山に坐禪をして居るぞと、暗に獨立尊貴の意を寓していふ也。禪旨あり、參じて知るべし」とある。【獨坐大雄峯】
  • 芳賀幸四郎『新版一行物』には、「……この句は『わしは今、ただ一人、この大雄峰上にドン坐っておるわい』という意味である。(中略)無限の時間と空間のなかで、今、ここに正念で生きている、この儼として確かな事実、これにもまして奇特玄妙かつ尊厳なことが、またとあるであろうか、というのが、百丈の肚なのである」とある。【独坐大雄峰】
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