直指人心　見性成佛

直（じき）指（し）人心（にんしん）　見（けん）性（しょう）成（じょう）仏（ぶつ）

『伝心法要』他

到此之時方知、祖師西來、直指人心、見性成佛、不在言説。

此（こ）の時（とき）に到（いた）って方（まさ）に知（し）る、祖師（そし）西来（せいらい）、直（じき）指（し）人心（にんしん）、見（けん）性（しょう）成（じょう）仏（ぶつ）は、言説（ごんせつ）に在（あ）らざることを。

『新版禅学大辞典』には、「人の心そのものを直指し、自己の心性が佛性にほかならないと自覚することが成佛であること。『不立文字敎外別傳』と共に禅の極地を表す常套語」とある。【直指人心見性成佛】
入矢義高監修／古賀英彦編著『禅語辞典』には、「人の心そのものを直指し、その心性を洞見せしめて仏と成らせる」とある。【直指人心、見性成佛】
柴山全慶編『禅林句集』には、「教義や言句に依らず、自己の本心を直指して、本具の佛性を徹見し成佛（安心決定）すること」とある。【直指人心見性成佛】
『禅語字彙』には、「禪の要旨は、他の敎の如く面倒な講釋や修行を要せず、直ちに人心を指示し、佛性を徹見して成佛せしむるにあるをいふ。達磨大師の語なり」とある。【直指人心見性成佛】

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