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教外別傳不立文字

敎外別傳 不立文字

きょう別伝べつでん りゅうもん

『無門関』他
〔無門関、第六則〕
世尊云、吾有正法眼藏、涅槃妙心、實相無相、微妙法門。不立文字敎外別傳、付囑摩訶迦葉。
そんいわく、「われしょうぼう眼蔵げんぞうはんみょうしん実相じっそうそうみょう法門ほうもんり。りゅうもんきょう別伝べつでん摩訶まかしょうしょくす」。
  • 教外別伝 … 『新版 禅学大辞典』には、「……禅の綱領は、経典や文字の中にあるのではなく、経典のさし示している精神を、直接、端的にとらえるところにあるとするもので、唐宋時代の禅者により、教宗に対して強調されたもの」とある。【敎外別傳】
  • 不立文字 … 『新版 禅学大辞典』には、「……教家の人達が、経論の文字や教説のみを主とし、佛教の真精神を失っているとみなし、禅家では、真の佛法としても正法は単なる文字や経教によらず、心から心へと伝えられたものであるとして、体験を重んじ、不立文字、教外別伝を主張した。……」とある。【不立文字】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「悟りの妙旨は教法を越えて別に傳えられるものであり、文字によつて表現することはできない」とある。【敎外別傳不立文字】
  • 『禅語字彙』には、「……禪の本義は經卷の文字に據らざるをいひ、他の宗派の如く所依の經卷を定めずの意にて、文字を捨てゝ顧みずといふにあらず、反て一切の經典取て以て我が用と爲也」とある。【不立文字】
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