古松談般若
古松般若を談ず
『人天眼目』
古松談般若、幽鳥弄眞如。
古松般若を談じ、幽鳥真如を弄す。
- 古松 … 生えてから長い年月を経た松。
- 般若 … 真理を見抜く智慧。悟りの智慧。
- 古松談般若 … 『大正蔵』所収『人天眼目』では「古松搖般若」に作る。
- 幽鳥 … 山奥の深い所にすむ鳥。
- 真如 … 絶対不変の真理。仏性。
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「水鳥樹林も念佛念法だ。眞の佛法は目に一杯、耳に一杯だ」とある。【古松談般若幽鳥弄眞如】
- 『禅語字彙』には、「松風鳥語皆法を説くの意」とある。【古松談般若幽鳥弄眞如】
- 芳賀幸四郎『新版一行物』には、「……この一句の意味は、颯々たる松風の音も、花にさえずる鳥の声も、ないしは猫のニャーニャーも、鼠のチュウチュウも、みな宇宙な万物を貫いている根本の真理を説いているのである。仏の説法でないものはない……」とある。【古松談般若 幽鳥弄眞如】
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関連リンク
- 禅林句集(国立国会図書館デジタルコレクション)
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