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明明百草頭

明明百草頭

明明めいめいたりひゃく草頭そうとう

ほう居士語録』巻上
居士一日坐次、問靈照曰、古人道、明明百草頭、明明祖師意。如何會。照曰、老老大大作這箇語話。士曰、你作麼生。照曰、明明百草頭、明明祖師意。士乃笑。
居士こじ一日いちじつするいで、りんしょううていわく、「じんう、『明明めいめいたりひゃく草頭そうとう明明めいめいたり祖師意そしい』と。如何いかんす」。しょういわく、「老老ろうろう大大だいだいとしてしゃ語話ごわす」。いわく、「なんじ作麼そもさん」。しょういわく、「明明めいめいたりひゃく草頭そうとう明明めいめいたり祖師意そしい」。すなわわらう。
  • 百草 … いろいろの草。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「龐居士が、百草が明明として現前している姿、そこに明明たる祖師西来意(佛法の端的)が現れていると述べたのに対し、霊照尼がこれを肯けがい、二人が機機投合した因縁」とある。【龐居士明明祖意】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「祖師意(禪の妙旨)はあらゆる草の葉先きにも明明として現前している。どこもかしこも眞理の輝いていない所はない。又何をか疑わんや」とある。【明明百草頭明明祖師意】
  • 『禅語字彙』には、「野末の草の葉先きにも、明々として佛性は現前せり」とある。【明明百草頭明明祖師意】
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