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庭寒月色深

庭寒月色深

にわさむくして月色げっしょくふか

厳維げんい「普・選二上人にむくゆ」(三体詩)
夜靜溪聲近、庭寒月色深
よるしずかにして渓声けいせいちかく、にわさむくして月色げっしょくふかし。
  • 月色 … 月の光。
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「現實そのままが悟りの妙景」とある。【夜靜溪聲近庭寒月色深】
  • 『禅語字彙』には、「現成底なり」とある。【夜靜溪聲近庭寒月色深】
  • 有馬頼底監修『茶席の禅語大辞典』には、「……夜に入ってあたり一面が静かになると、遠くの谷川のせせらぎが間近に聞こえ、気温が下がって庭が寒気で満たされると、月の光が澄み切ってさらに深い色で輝き出す。とらわれや苦悩・怒りなど、心の中のあらゆるざわめきが消えて静かな境地が得られると、人々が本来持っている仏のほんしょうの輝きが一層際立って、生き生きとしたはたらきがあらわれることのたとえ」とある。【夜静渓声近 庭寒月色深】
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