應無所住而生其心
応無所住而生其心
『金剛般若経』
應無所住而生其心。
応に住する所無くして而も其の心を生ずべし。
- 『新版 禅学大辞典』には、「〔金剛般若経〕中の一文。〔般若心経〕の『空即是色』と意味は同じ。般若皆空の境地に到達した人は、対象物に対して心を向けるけれども、それに心が奪われたり執著したりすることなく、それをあるがままに自由自在に駆使し処理して行くことを言ったもの。中国禅宗六祖慧能は出家前、市中で柴を売り歩いていた折、一客が〔金剛經〕を誦するのを聞き、『應無所住而生其心』の文に至って大悟したという」とある。【應無所住而生其心】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「一處に住することなく心を生ぜしめよ。何物にも執着することなく心をはたらかせよ。無執着の心行。無念無心の自由なはたらき」とある。【應無所住而生其心】
- 『禅語字彙』には、「何物にも執はれざる心を以て、物事に對せよの意。畢竟無執著、無蹤跡の心念のことにて、金剛經中の有名なる一句也」とある。【應無所住而生其心】
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関連リンク
- 金剛般若経(ウィキペディア)
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