冷暖自知
冷暖自知
『血脈論』他
如人飮水、冷暖自知。
人の水を飲みて、冷暖自知するが如し。
- 『新版 禅学大辞典』には、「水の冷暖は飲む物自らが知る。悟りの境涯はその人自身で知ることのできることで、余人の窺い知ることではないこと。自証自悟」とある。【冷暖(煖)自知】
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「人が水を飲んで冷たいか温かいかを体で知るように、直接的に体験する。また、その体験のように他人には伝えられない消息、という意にも用いる」とある。【如人飲水、冷暖自知】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「水の冷暖は水を呑んで初めて自ら知ることができる。悟りは他からの説明によるのでなく自得すべきものなるを言う」とある。【冷暖自知】
- 『禅語字彙』には、「自證自悟の意にいふ。見性悟道は他に求むべきものにあらず、只自得すべきものなること、人の水を呑で冷暖自知するが如くなるべしの意」とある。【冷暖自知】
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関連リンク
- 禅林句集(国立国会図書館デジタルコレクション)
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