清流無間斷
清流間断無し
『嘉泰普灯録』
清流無間斷、碧樹不曾凋。
清流間断無く、碧樹曾て凋まず。
- 清流 … 清らかな流れ。
- 間断 … 切れめ。たえま。
- 碧樹 … 常緑樹をさす。
- 『禅語字彙』には、「活動するものは常に新鮮なりの意。不斷の努力修行をいふ」とある。【清流無間斷碧樹不會凋】
- 有馬頼底監修『茶席の禅語大辞典』には、「清らかな水は絶え間なく流れており、青々とした木はいちども葉を枯らしたことがない。この句は精進修行の大切さを語っている。たまり水では澱んでしまう。不断の努力が必要なのである。……」とある。【清流無間断 碧樹不曽凋】
- 芳賀幸四郎『新版一行物』には、「清らかな流れがコンコンと流れて絶え間がなく、松や椿などの常盤木はいつも青あおとしてしぼむことがない(中略)坐禅して三昧に入るとは、心のはたらきが停止することではない。清流にもたとえるべき正念が生き生きと切れ目なく相続して、その間に弛緩も断絶もないことである。(中略)この五字一行は『正念工夫、不断相続』という禅者の理想を自然の景趣に託したもので、その点では『心々不異』や『万里一条鉄』と同じであるが、それらよりも風雅で含蓄がある」とある。【清流無間断】
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関連リンク
- 禅林句集(国立国会図書館デジタルコレクション)
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