至道無難
至道は難きこと無し
『信心銘』
至道無難、唯嫌揀擇。
至道は難きこと無し、唯だ揀択を嫌う。
- 信心銘 … 三祖僧璨撰。『証道歌』、『十牛図』、『坐禅儀』とともに『四部録』の一つ。
- 至道 … 『新版 禅学大辞典』には、「至は至極・最高の意。無上の大道、佛道をいう」とある。
- 『新版 禅学大辞典』には、「……至道とはあらゆるものの窮極の真実で、それは分別を超え、言語を超えているもので、わずかでも言語で云云すれば、真実は真実ではなくなるものである。……」とある。【趙州至道無難】
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「至高の道は到達しにくいものではない。『信心銘』の語。実はそれが至難のことだという通念が前提されている。例えば臨済録の『寔情大難』(真実の道心を発するのは至難のことだ)がそうである。それを反転した言い方」とある。【至道無難】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「佛祖の大道は決してむずかしいものではない。唯ものを對立的にみて、そのいずれかを擇び、それに執着する心を起こしてはならぬ」とある。【至道無難唯嫌揀擇】
- 『禅語字彙』には、「『唯嫌揀擇』と續く語なり。至極の大道は人々性具の故に、平易にして是を行ふに困難無しの意」とある。【至道無難】
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- 僧サン(ウィキペディア)
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