唯嫌揀擇
唯だ揀択を嫌う
『信心銘』
至道無難、唯嫌揀擇。
至道は難きこと無し、唯だ揀択を嫌う。
- 信心銘 … 三祖僧璨撰。『証道歌』、『十牛図』、『坐禅儀』とともに『四部録』の一つ。
- 至道 … 『新版 禅学大辞典』には、「至は至極・最高の意。無上の大道、佛道をいう」とある。
- 『新版 禅学大辞典』には、「揀択はえらぶ、えりぎらいとすること。佛祖の大道は、本来平等で無階級無差別、自由自在である。それが、ただ衆生は揀択や憎愛で難易を生ずるので、もし取捨憎愛が無いならば、十方通暢、八面玲瓏である」とある。【唯嫌揀擇】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「佛祖の大道は決してむずかしいものではない。唯ものを對立的にみて、そのいずれかを擇び、それに執着する心を起こしてはならぬ」とある。【至道無難唯嫌揀擇】
- 『禅語字彙』には、「『至道無難』に續く語なり。揀擇は撰りきらひする義。唯だ撰り嫌ひの憎愛する念を忌むの意。信心銘の句なり」とある。【唯嫌揀擇】
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