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柳緑花紅

柳緑花紅

やなぎみどりはなくれない

薛稷せつしょく「餞唐永昌」、魏承班「生査子」他
〔薛稷、餞唐永昌〕
河洛風煙壯市朝、送君飛鳧去漸遙。
更思明年桃李月、花紅柳緑宴浮橋。
  • 「柳緑花紅」の出典は一般に蘇東坡(1036~1101)の詩であるといわれているが、薛稷せつしょく(649~713)などの詩に「花紅柳緑」と前後が逆になって出てくる。ウィキソース「餞唐永昌(薛稷)」(『全唐詩』巻93所収)参照。
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「あらゆるものがそれぞれの在りように安らいでいるさま。『花紅柳緑』ともいう」とある。【柳緑花紅】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「見たまま、そのまま、いずれも眞理の具體相。悟りの現われ」とある。【柳緑花紅】
  • 『禅語字彙』には、「色も違ひ形も異るが、何れも眞如法界の表相で、差別のまゝ眞實平等の性相を現はして居るの意。東坡の詩句に、『柳緑花紅眞面目』とあり」とある。【柳緑花紅】
  • 芳賀幸四郎『新版一行物』には、「……柳も桃花も、ないし松も竹も、犬も猫も、法性の体現者として平等であることを十分に承知の上で、しかも具体的な形相・作用からみた場合、それぞれに個性をもち千差万別であることを、差別の面に重点をおいて、具体的に説いた句なのである。(中略)さらにまた、『柳は緑、花は紅、松は曲り、竹は直し』というように、万物がそれぞれ個性を発揮しながら存在し、しかもいずれもみなそのままで仏身であり、真如実相であり、箇々に尊厳な存在であることを説き、かつ万物が相り相助け合って美しい大調和の世界・はんを現成せしめていることを暗に示しているのである」とある。【柳緑花紅】
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