悠悠任去來
悠悠去来に任す
豊干「壁上詩」
余自來天台
余の天台に来たりて自り
凡經幾萬迴
凡そ幾万迴を経し
一身如雲水
一身雲水の如く
悠悠任去來
悠悠去来に任す
- 『全唐詩』巻807収録。
- 凡經幾萬迴 … 「曾經幾萬迴」に作るテキストもある。
- 去来 … 行ったり来たりする。
- 有馬頼底監修『茶席の禅語大辞典』には、「……この句を解釈する上での大事な着眼点は、『何物が悠々として、何物の去来に任せているのか』と工夫することである。私は前の『何物』に『青山』を宛て、後の『何物』に『雲』を宛てて、『青山悠々 任雲去來――青山悠々として雲の去来に任す』という意味に解釈しておきたいと思う。(中略)雲の去来するに任せて、悠々かつ泰然と東海の天にそびえる富士山のたたずまいを想い浮かべれば、この句の表の意味はもう明瞭であろう。そしてその裏に、世間の毀誉褒貶や環境の順逆にいささかも動かされることなく、それらに超然として、大道を踏まえて堂々と生きる大禅者、大人物の生き方を寓意していることは、いまさらいうまでもないであろう」とある。【悠々任去來】
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関連リンク
- 全唐詩(ウィキペディア)
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