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一無位眞人

一無位眞人

いち無位むい真人しんにん

『臨済録』
赤肉團上有一無位眞人。常從汝等諸人面門出入。未證據者看看。
しゃく肉団にくだんじょういち無位むい真人しんにんり。つねなんじ諸人しょにん面門めんもんより出入しゅつにゅうす。いましょうせざるものよ。
  • 赤肉団 … 肉体のこと。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「凡聖迷悟・上下貴賤を超越して何ものにもとらわれない真の解脱人のこと。真人とは〔荘子〕にもとづく、道教の理想としての自由人を指した語」とある。【無位眞人】
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「いかなる枠にもはまらず、一切の範疇を超えた自由人」とある。【無位眞人】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「どのような位階にも屬さない絶對の自由人。眞實の自己、本來の面目、本具の佛性を悟れる人をいう」とある。【一無位眞人】
  • 『禅語字彙』には、「赤肉團は肉體、無位眞人は佛性の意」とある。【赤肉團上有一無位眞人】
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