無位眞人
無位の真人
『臨済録』
時有僧、出問。如何是無位眞人。師下禪床把住云、道道。其僧擬議。師托開、云無位眞人是什麼乾屎橛、便歸方丈。
時に僧有り、出でて問う。如何なるか是れ無位の真人。師、禅床を下って把住して云く、道え道え。其の僧擬議す。師托開して、無位の真人是れ什麼の乾屎橛ぞと云って、便ち方丈に帰る。
- 赤肉団 … 肉体のこと。
- 『新版 禅学大辞典』には、「凡聖迷悟・上下貴賤を超越して何ものにもとらわれない真の解脱人のこと。真人とは〔荘子〕にもとづく、道教の理想としての自由人を指した語」とある。【無位眞人】
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「いかなる枠にもはまらず、一切の範疇を超えた自由人」とある。【無位眞人】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「どんな位にも屬さない眞の自由人。大悟徹底の人をいう」とある。【無位眞人】
- 『禅語字彙』には、「人々本具の佛性をいふ。本來眞面目の換語にて、那一人とも本來人とも古來唱へ居れり」とある。【無位眞人】
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関連リンク
- 臨済録(ウィキペディア)
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