寒雲抱幽石
寒雲幽石を抱く
『虚堂録』他
寒雲抱幽石、霜月照清池。
寒雲幽石を抱き、霜月清池を照らす。
- 寒雲 … 寒々とした晩秋の雲。
- 幽石 … 幽寂の石。
- 霜月 … 霜のおりた寒い夜の月。
- 清池 … 水の清い池。
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「磨き上げ摺り上げた高潔な道人の心境、清風凛凛たる妙境界」とある。【寒雲抱幽石霜月照清池】
- 『禅語字彙』には、「千古清風凛々地の境界をいふ」とある。【寒雲抱幽石霜月照清池】
- 有馬頼底監修『茶席の禅語大辞典』には、「寒雲は幽石を取り巻き、霜夜の月が澄みわたる池の水面を照らしている。凛として高潔な晩秋の風景。磨き上げた道人の境涯にたとえる」とある。【寒雲抱幽石 霜月照清池】
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