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好雪片片不落別處

好雪片片不落別處

好雪こうせつ片片へんぺん別処べっしょちず

『碧巌録』第四十二則
擧、龐居士辭藥山。山命十人禪客、相送至門首。居士指空中雪云、好雪片片不落別處
す、ほう居士こじ薬山やくさんす。さんじゅうにん禅客ぜんかくめいじ、あいおくって門首もんしゅいたらしむ。居士こじくうちゅうゆきしていわく、好雪こうせつ片片へんぺん別処べっしょちず。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「龐居士が『雪よ、別處に落ちず』といったのは、雪に託して万法の帰趣、自己の落処を指し示したのに、これを文字通り雪の落処の問題ととった一禅客の迂愚を叱責した公案」とある。【龐居士好雪片片】
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「みごとな雪だ。ひとひらひとひらが別の所には落ちない。『好雪』は感嘆の語。『不落別処』とは、ひとひらひとひらがピタリピタリと、落ちるべき位置に落ちることをいう」とある。【好雪片片不落別処』】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「片々たる好雪は何處へ落ちるぞ。現成の妙を見よ」とある。【好雪片片不落別處】
  • 『禅語字彙』には、「雪がチラチラとするが、皆それぞれの處へ落ちつくわ。又『不落別處』は、何處へ落るぞと拶する場合もある」とある。【好雪片片不落別處】
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