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空手還郷

空手還郷

空手くうしゅげんきょう

『永平広録』巻一
只是等閑見天童先師、當下認得眼横鼻直、不被人瞞、便乃空手還郷。所以一毫無佛法。
等閑なおざり天童てんどうせんまみえて、とう眼横がんのうちょくなることを認得にんとくして、ひとまんぜられず。便乃すなわ空手くうしゅにしてきょうかえる。所以ゆえ一毫いちごう仏法ぶっぽうし。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「素手で故郷に帰る。無一物の境涯に達すること」とある。【空手還郷】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「から手から身で郷里に歸る。何ものにも執われず、淡々とした心境に徹すること」とある。【空手還郷】
  • 『禅語字彙』には、「所求の心無く、所得の法無く、大悟の境地に達したるをいふ……」とある。【空手還郷】
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