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無功徳

無功徳

どく

『碧巌録』第一則
達磨初見武帝、帝問、朕起寺度僧。有何功徳。磨云、無功徳
だるはじめてていまみえしとき、ていう、「ちんてらそうす。なんどくる」。いわく、「どく」と。
  • 無功徳 … 何か求める心で行なった善行には功徳がないこと。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「達磨が初めて梁の武帝に相見したとき、武帝が『朕は寺を起し經を寫し僧を度す、何の功徳かある』と質問したのに対して、達磨は『無功徳』と答えた、という因縁をいう。これを達磨が功徳が無いと一蹴したと解しても文法上の誤りではないが、それは達磨の宗旨ではない。達磨は梁の武帝の三宝供養の真の功徳の端的を、無功徳と親切に示したものである。無為の功徳は人間の欲望を満たすものではなく、真実に生きることであって、現世利益的な功徳を追求したのでは、解脱して真実に目覚めることの永久にできないことを、達磨が親切に教示したもの」とある。【達磨無功徳】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「どんな功徳もないの意。禪は無心の行為を貴び、決して果報を期待しないことを示す語」とある。【無功徳】
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