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聖朝無棄物

聖朝無棄物

聖朝せいちょう棄物きぶつ

杜甫「客亭」(『全唐詩』巻227)
秋窗猶曙色、落木更天風。日出寒山外、江流宿霧中。聖朝無棄物、老病已成翁。多少殘生事、飄零似轉蓬。
秋窓しゅうそう曙色しょしょくたり、落木さらに天風あり。日は寒山かんざんの外、江はなが宿霧しゅくむの中。聖朝せいちょう棄物きぶつし、老病すでに翁とる。多少残生の事、飄零ひょうれい転蓬てんぽうたり。
  • 聖朝 … りっぱな朝廷。時の朝廷を尊んでいうことば。
  • 棄物 … 廃物。
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「聖人の世には、すたり物はない」とある。【聖朝無棄物】
  • 『禅語字彙』には、「萬民皆其處を得て樂むの意」とある。【聖朝無棄物】
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