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田厙奴

田厙奴

田厙でんしゃ

『碧巌録』第五十七則
舉、僧問趙州、至道無難唯嫌揀擇。如何是不揀擇。州云、天上天下唯我獨尊。僧云、此猶是揀擇。州云、田厙奴。什麼處是揀擇。僧無語。
す、そう趙州じょうしゅうう、どうなんけんじゃくきらうと。如何いかなるかけんじゃくしゅういわく、てんじょうてんゆい独尊どくそんそういわく、けんじゃくしゅういわく、田厙でんしゃ什麼いずれところけんじゃくそう無語むご
  • 『新版 禅学大辞典』には、「田舎者。人の無智を罵る語。厙は舎の音通」とある。【田厙奴】
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「『碧巌録』五十七則の評唱に『田厙奴というのは福唐の地方の方言で、愚かもの同然だというののしりである』という。『田舎奴』『田家子』ともいい、期ぎめの農奴をいう。一般には『客作児』という」とある。【田厙奴】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「田厙は田舎と同じ。『この田舎者め』と、人の下賤無知を罵る語」とある。【田厙奴】
  • 『禅語字彙』には、「厙は舍なり。田舎者と罵る也」とある。【田厙奴】
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