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鑊湯無冷處

鑊湯無冷處

鑊湯かくとう冷処れいじょ

『白雲守端禅師広録』他
僧問、如何是佛。師云、鑊湯無冷處
そうう、如何いかなるかほとけいわく、鑊湯かくとう冷処れいじょし。
  • 鑊湯 … かまゆでの刑。
  • 冷処 … 冷たい所。温度の低い場所。
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「『鑊湯』は大釜に煮えたぎる湯で、『炉灰』とともに地獄の責め道具の一。極熱。一切苦の極まるところ」とある。【鑊湯無冷処】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「煮え立つ釜の中は只煮え湯のみ。二元的分別心を超越した境地に徹していること」とある。【鑊湯無冷處】
  • 『禅語字彙』には、「沸騰せる釜の湯は、どこでも熱い。急促なる機には、どこにも緩みがないの意。また一心餘念無しの意」とある。【钁湯無冷處】
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