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寒時寒殺闍梨

寒時寒殺闍梨

かんじゃ寒殺かんさつ

『碧巌録』第四十三則
僧云、如何是無寒暑處。山云、寒時寒殺闍梨、熱時熱殺闍梨。
そういわく、如何いかなるか寒暑かんじょところさんいわく、かんじゃ寒殺かんさつし、ねつじゃ熱殺ねっさつす。
  • 闍梨 … 闍黎とも。阿闍梨。一般に高僧をさすが、禅門では僧の代名詞。尊公。貴師。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「闍梨は僧の呼称で貴公、尊公。寒い時には貴公をして寒さに没入せしめよ、すなわち生死そのものに徹底せよ、の意」とある。【寒殺闍梨(黎)】
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「寒い時節にはとことん自らを冷え込ませ、暑い時節にはとことん自らをうだらせよ」とある。【寒時寒殺闍黎、熱時熱殺闍黎】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「寒時は滿身の寒に徹し、熱時は滿身の熱に徹して一枚、闍梨は和尚。殺は意味を強める助辭」とある。【寒時寒殺闍梨熱時熱殺闍梨】
  • 『禅語字彙』には、「寒い時は徹底寒いのじや、滿身寒じや。熱い時は徹底熱いのじや、滿身熱じや。寒熱を差別對照して、寒妄想、熱妄想を起すと、寒熱の惱苦が出來てくるのだ。闍梨は僧の義、汝の意にいふ。殺は語意を強むる助辭なり」とある。【寒時寒殺闍梨熱時熱殺闍梨】
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