六月買松風
六月に松風を買う
『希叟和尚語録』
上堂、六月買松風、人間恐無價。
上堂、六月に松風を買わば、人間恐らくは価無からん。
- 『希叟和尚広録』では「六月買清風。人間恐無價」に作る。
- 松風 … 松の木に吹く涼しい風。静寂の世界を表す。また、茶の湯では茶釜の煮えたぎる音をさす。
- 『禅語字彙』には、「詩意は、暑季の凉味の貴き意なるが、禪語としては、熱時は熱殺してこそ人間だが、冷風を求めるやうでは、禪道人の價値はないぞの意」とある。【六月買松風人間恐無價】
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「暑い六月にすずやかな松風を売ろうとしたら、世間ではおそらく値がつけられまい」とある。【六月売松風、人間恐無価】
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関連リンク
- 禅林句集(国立国会図書館デジタルコレクション)
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