脱却籠頭卸角駄
籠頭を脱却し角駄を卸す
『碧巌録』巻十七則、他
一箇兩箇千萬箇、脱却籠頭卸角駄。
一箇両箇千万箇、籠頭を脱却し角駄を卸す。
- 『禅林句集』では「脱籠頭卸角駄」に作る。
- 籠頭 … 『新版 禅学大辞典』には、「馬の口へつける籠。俗におもずらという。妄想分別、または身心を繫縛障礙する無明業識にたとえる」とある。
- 『新版 禅学大辞典』には、「煩悩妄想にたとえる。角駄は(馬の)荷物、負重のこと」とある。【籠頭角駄】
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「おもがいをはずし、鞍の荷をおろす。束縛を脱して自由になることをいう」とある。【脱籠頭、卸角駄】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「籠頭は馬具、角駄は荷物。煩惱妄想を下してサッパリした」とある。【脱籠頭卸角駄】
- 『禅語字彙』には、「天下千萬の禪僧は、澤山に背負ひ込みながら、纔かの修行で、重荷を下ろした心地になつてゐる。籠頭は、馬の鼻首にはめる籠。角駄は馬の背荷物、四角に荷造りするより云ふ」とある。【一箇兩箇千萬箇脱却籠頭卸角駄】
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