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芻狗吠天明

芻狗吠天明

すう天明てんめい

『景徳伝灯録』他
木鷄鳴子夜、芻狗吠天明
木鶏もっけい子夜しやき、すう天明てんめいゆ。
  • 木鶏 … 木彫りの鶏。
  • 子夜 … の刻。午前零時。
  • 芻狗 … わらでつくった犬の模型。祭りに用い、祭りが終われば捨てる。
  • 天明 … 明けがた。夜明け。
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「木彫りのにわとりが真夜中に鳴き、わら細工の犬が夜明けにほえる」とある。【木鶏啼子夜、芻狗吠天明】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「悟りの上の自由なはたらき。木の鷄が夜中に鳴き藁の狗が曉に吠える。無心無作の妙用」とある。【木鷄鳴子夜芻狗吠天明】
  • 『禅語字彙』には、「芻狗は藁細工の犬。智解すべからざる機語なり」とある。【木鷄鳴子夜芻狗吠天明】
  • 『景徳伝灯録』では「木鷄子夜」に作る。
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