對一説
対一説
『碧巌録』第十四則
舉、僧問雲門、如何是一代時敎。雲門云、對一説。
挙す、僧、雲門に問う、「如何なるか是れ一代時教」。雲門云く、「対一説」。
- 『新版 禅学大辞典』には、「雲門が僧の『如何なるか是れ一代時敎』の問に答えた語。対一説は一に対して説く、一説に対す、対して一説すなどと解釈される。このように雲門の意は言詮を超えて心性を直指したもの」とある。【對一説】
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「まともな対応の言い方。相手の条件に応じての、時には方便を用いての応接のしかた」とある。【対一説】
- 『禅語字彙』には、「此句は、雲門が僧の『如何是一代時敎』と問ふに答へたる語なるが、古來その字句に就て種々に解釋せり。即ち一に對して説く、一説に對す、對して一説す等に訓じて、種々學解の見を呈すれども、皆これ文句を弄するものにして、祖意に通ぜず。是れ機語にして、強いて解釋を加ふべからず」とある。【對一説】
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関連リンク
- 碧巌録(ウィキペディア)
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