百雜碎
百雑砕
『碧巌録』他
〔碧巌録、第十三則、頌〕
赤旛之下起清風。(百雜碎。打云、已著了也。爾且去斬頭截臂來、與爾道一句)
赤旛之下起清風。(百雜碎。打云、已著了也。爾且去斬頭截臂來、與爾道一句)
赤旛の下清風を起こす。(百雑砕。打って云く、已に著け了れり。爾且く去って頭を斬り臂を截り来たれ、爾が与に一句を道わん。)
- 百雑砕 … 「ひゃくざっすい」とも。
- 『新版 禅学大辞典』には、「物がこなごなに粉砕されたさま。相手のものを奪って放下する意。分別妄想を奪い取った大悟の端的にいう。また、無量の意」とある。【百雜碎】
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「こっぱみじん。禅録では、なんらかの位置づけや価値づけ、または、なんらかの形で措定された境地の提示を、完膚なきまで打ち砕いてしまうといった場合に用いられる。また、そのように粉々に叩き壊されたて散乱している残骸そのものを指していうこともある」とある。【百雑砕】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「粉な微塵。打ち碎いてしまえ」とある。【百雜碎】
- 『禅語字彙』には、「破碎の義あり。ソンナ物が何になるか、打ちこわして仕舞への意。また機語にいふ。また饒多の義あり。微塵の如く粉碎して其數無量なりの意」とある。【百雜碎】
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