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珊瑚枝枝撐著月

珊瑚枝枝撐著月

さん枝枝ししつきとうじゃく

『碧巌録』第百則
擧。僧問巴陵。如何是吹毛劍。陵云。珊瑚枝枝撐著月
す、そうりょうう、如何いかなるか吹毛すいもうけんりょういわく、さん枝枝ししつきとうじゃくす。
  • 撐著 … 支える。
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「珊瑚のあらゆる枝が月光を受けとめて美しく輝いている。もとは禅月大師の詩句で、ある人の歌詞の燦然たる美しさを褒めたもの」とある。【珊瑚枝枝撐著月】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「珊瑚の枝々が月を支えている。個々塵々一々皆光明に輝いている」とある。【珊瑚枝枝撐著月】
  • 『禅語字彙』には、「舌頭骨無きの語なり。智解すべからず。此句は、元と智月大師の詩の一句にて、撐著は、支持又は包含の義。珊瑚の枝々に、月が映じて奇麗じやの意なり。俗諺に、珊瑚は月を感じて生じ、枝頭に月暈ありといふ」とある。【珊瑚枝枝撐著月】
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